DIVING Report

2月7日

 
 
ストローハット

 
20分少々北へ進みマクタン島最北端を周ったところがポイントの場所で、前日から吹いていた風も
 多少弱まってきたので来れたというものか・・・。
 エントリーしてすぐドロップである。ブリーフィングによると35mでおちついてあとはダラダラと
 延々落ちていくらしい。耳抜きが今ひとつのオヤジは最後方からいくことにした。
 耳抜きの具合をトモミさんが気にしてくれるのが心強いと感じる弱気なオヤジは35m付近の異常に
 気づくのも早かった。恐ろしく透明度良さそうな海底付近は水温が22度くらいしかなく水圧で
 薄くなったスーツでは耐え切れないほどである。限界まで滞底していたがモエギハゼsp、スジクロ
 ユリハゼ、タイニーの撮影は集中力が欠け、イエローラインシュリンプは見ることさえ出来ない。
 ルブロマクラータがやっとこさで、YOSHIさんが教えてくれたレオパードトビーがなかったら、
 恐ろしく不機嫌になっていたに違いない。イエローラインはずーっと前から観たい撮りたいハゼで
 あったが着底した途端引っ込んでしまった。恐ろしく寒いポイントの印象が強く残ったが
 じっくりと行きたいポイントのひとつである。

 アナポグ

 ストローハットから15m程移動したところで、地形は似ている。ドロップのおちつきが26mほどで
 やや浅いので水温はそれほど低くはない。砂泥底に点在する根には腔腸類が生息。そのひとつの
 ヤギにゴルゴニア・シュリンプがいる。手頃なサイズでやや透き通り、キレイ。混んでいるので
 後にしてYOSHIさんの所に行くと何やら撮影に夢中。これも後にしようと思った時、リトが招くので
 行って見ると美しいミノウミウシがいた。観た事ないので撮影を開始するが、ヒレナガネジリを
 撮っているシミズさんが足元にいて冷汗ものだった。
 ふと見るとゴルゴニアが空いている感じなので近づいて撮影をすると何故か人が寄ってくる。
 「あんたさっき撮ってたじゃん」とは決して口に出さず、仲良く一緒に撮影したとさ。。。
 YOSHIさんが懸命に撮っていたヤツの確認をすっかり忘れてしまい後日深く深くガッカリすることに
 なる。なんとそれは「イナズマヒカリイシモチ」だったとです。あぁ〜、なんという事だ。
 その後、リクエストの時には必ず「アナポグ」を出す諦め悪いオヤジとなった。
 根の窪みやドロップの壁には、ベニハゼspニンギョウベニなどがあちこちで観られフィルムが
 足りなくなるほど生物が多いポイントであった。

 タンブリ

 3本目は近場となっている。昨日のブルーウォーターから5,6分の場所でやはりドロップオフと 
 なっているが、所々に棚や穴があり緩急がある。降りて直ぐのところに小型飛行機の残骸があり
 体験ダイバーが喜んで写真を撮るらしい。行ってみると納得する水深と入りやすい大きな穴が
 開いていて、中は泥が溜まり生物らしいものは皆無だった。
 15mほどに大きなスリバチカイメンがあり、そこには大きなピンクスクワットが棲んでいた。
 混んでいるので空くまでブラックスポットダムセルやローランズygなどを撮影し、空いた隙に
 ピンクに行った。カイメンの凹みに鎮座しこちらを正面から堂々と見据えている姿を2カット撮影。
 あとはこれと言って撮影意欲を湧かすような被写体に出会わないまま浅場へと移動していった。
 浅場では何やらバラバラな行動が目立ち、黒く地味で不明なスズメダイなどを観ていると、
 カンカン叩く音。行ってみるとすでに満員御礼の人だかりだ。よく観るとリトがシラヒゲウニを
 いじっている。おっ、マガタマエビ発見じゃん!さすがマガタマ男だ。
 手にしたウニの上にはリトが出したマガタマが観える。しかも5匹いるではないか!
 初めて観て、いっぺんに5匹も観れて、幸せそのものでございます。「みんな順序よく撮影してね。
 決していじり過ぎてウニから離さないでね。ベラに食べられちゃうから」などとうわ言のように祈り
 順番を待つ。レンズを通して観るマガタマの可愛らしさったら・・・いじらしく掴っちゃってさ。
 夢中で撮影する子供心を忘れないオヤジである。

 コンティキ

 今日は向かって右の安全地帯、コンティキ。アサイちゃんは昨日のマリンステーションへ行った。
 ベラのフラッシングを是が非でも撮影すると、小鼻を広げつつ語り左へ消えていった。オヤジは
 安全地帯のブイを目指しジェットスキー高速往路地帯を横切っていく。すると、根にクジャクスズメの
 雌雄を観付け我慢ならくて数枚撮影する。・・・どうしても、撮っちゃうんだよね。クジャクは。
 更にエッジの方へ進んでいくと、トンでもない場面に出くわした。
 なんと、昨日観たフラッシャーが10数匹盛んに婚姻色を出し、一身腐乱に放精放卵しているでは
 ありませんか!しかも、ラボックラスピンクフラッシャーもバンバンやっているので
 辺りは婚姻色のフラッシャーだらけなのだ。水深も減圧も心配無用な8mである。
 無我夢中な気持ちを懸命に抑え、冷静に観察し撮影どころをしっかり押さえての撮影を慣行した。
 見慣れないフラッシャーは・・・放精する時はメタリックなブルーで興奮醒めると赤っぽい。独特な
 背鰭軟条は細く長く多いので、最初ブルーフラッシャーかと思った。が、一緒に観たヤマナシさんは
 「ラインスポット・フラッシャーだと思います」と教えてくれたが、図鑑を見ても普段色なのでしっくりと
 しなかったが、家の図鑑とアサイちゃんの解説で納得いった次第でありました。兎にも角にも
 ラボック、フラッシャーsp(この時点で)、ピンクがいて近くの浅場にはスプリンガー、クジャク、
 ニシキテグリも出ていてヤノウキホシハゼも雲古のようにいる。ああぁ、夢心地。
 
 
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