DIVING No.4
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     2月11日 晴れ(一部地域は大雨)気温32度 水温28度

     昨夜降った雨がまだ弱く降っているがコーヒーを頂き朝食が届く頃には曇りとなる。
     レンストランのデッキには昨夜到着した10名前後のお客さんが腫れぼったい顔で大きなテーブルに
     つき会話しながら朝食をとっている。バリなどでもそうであるがオケアノスは朝2名単位くらいで
     バラバラなテーブルにつきお互いに挨拶程度しか交わさない。他人がみたら同グループには
     決して思われない不思議な形体グループだ。しかもショップツアーなのに・・・。

     シアーズトンネンル
     シアーズトンネンルはパラオのポイント密集地域とは離れているウーロン島の広大なリーフのエッジに
     位置し、外洋には島影がひとつもない正に「外洋」であり、何が出ても不思議ではない超稀的魚類多種
     生息所である。前回99年はカマジハナダイというのを65mで撮影したがギンガメ軍団に蹴散らされ
     上手く撮れてないので本来ならば当然リベンジだが今回は「抜け駆け」はナシである。

     トンネルの入り口が上25m、下40m。大きな口から入ると直ぐにカッポレが数匹天井で泳ぎ廻って
     いるのが、その近くに何とヨゴレアオダイの子供が数匹いるではないか!咄嗟にレンズを向けるが
     動きが早くて暗いので撮影は出来ず諦めて観るだけにした。ライトで浮かび上がる美しい体色を
     堪能していると一人になってしまった。気にせず観ているとバージェス・バタフライが目の前に現れた。
     「ひょっとしたら現れないかも・・・」と言われていたので速攻で撮影に入る。どんどん逃げていくので
     ドンドン追いかけて撮りまくる。みんなは下のボルケーノ・シュリンプやアケボノに張り付いているので
     気楽に追いかけまくった。5,6カットも撮ったあたりで撮影成功の確信を持ち先へ進むと
     今度はペアのバージェスを発見!またしても追いかけるがペアは離れてしまい撮影出来なかった。
     追いかけるからじゃんな・・・セミプロをトーシロにしてしまうくらい魅力あるトンネルということだ。
     その後ナガノ氏がコリンズ・エンジェルをガイドしているので空いた隙にサクッとバッチリ撮った。
     コリンズはスミレヤッコの仲間で暗がりを好む、やや淡いブルーが美しい小型のヤッコでこれも大好きさ。
        
     トンネル内から外に向かっていくつかの穴が開き、ブルーとブラックのコントラストが幻想的である。
     そんな光景は承知しているのでデジカメにワイドレンズを付けて持っていたのでバージェスの後
     自然光でスポーツモードを使い数カット撮影する。
     出口に向かうとフチドリハナダイとオオテンハンゴイが群れている。ここのフチドリ、オオテンは
     あまり激しく動かないので中々シャープな、そして見事な色彩の写真が撮れた。
     ゆっくりと浅場に向かいながらケラマでは稀なアオスジエビスを堪能するが、それ以外の浅場での
     記憶は現在まったくなく、まして他の人が何やっていたか知る由もない。
     それにして、何て楽しいポイントなんでしょ!毎日来ても良いくらいである。

     シアーズコーナー
     暫し休憩していると遠くに激しい雨地域があるのが見える。ブルーコーナーなどがあるポイント密集地だ。
     こっちはバリバリの太陽喧嘩腰的快晴なのでとっても得した気分だ。ナガノ氏の見事な戦略である。
     シアーズコーナーはトンネルの近くにあり前回もセットで潜った。
     流れがありハナダイ類が乱舞するドロップの壁をドリフトで潜る。アカネバートレット、ミナミハナダイ、
     チークバー、ミナミハナダイspなどがアチコチで混泳しているが流れが少々速くてファインダーでは
     どれがどれだか判らん。頑張って撮ったみたけれど、やっぱり駄目だった。大体、1/75という
     とんでもなく遅いシャッターでは無理があるというものである。
     壁の外ではデカイ鮫がウロウロし、壁の隙間や窪みにはイエロードワーフ、リングアイなどのハゼ、
     トビードラスというシラタキベラダマシに似たベラが沢山いたけど、これもピンが合っていなかった。
     何だか・・・トンネルの印象が強過ぎて、ここもあまり記憶にないなぁ〜。ナガノ氏によるウミウシガイドを
     初めて体験したっけ。マイナーという黄色いウミウシであまりに大きいのでビックリした。

遠くのP密集地で降る激雨 快晴な日差しを受けて休む長野氏 まったりしたインターバル。お疲れですか?

     今日のランチは近くのウーロン島に上陸して頂く。新婚旅行の時もここに上陸しスキンをタップリとした
     記憶がある。あの頃はまだ若く体力も気力も充分でやる気満々だったのかなぁ〜。。。
     年上のヤマナシさんは今日も今日とてスキンで泳ぎまくっている。さっきのインターバルでもずっと
     スキンやっていて、そのパワーには感心しっぱなしだ。
     以前リュウキュウヨスジスズメが群れてるサンゴがあったので撮影しようとスキンで探してみるが
     見付からずウロウロしていたらブラックチップに遭遇したので即中止した。遥か遠くでスノーケルの
     飛沫を出すヤマナシさんであったがサメがウロウロしているのは教えなかった。

     コーラルガーデン
     ウーロン島から50分ほどカッ飛びボートで揺られ着いた場所はアクアマジックの店が見えそうなくらい
     近かい、観ただけで「内湾」な雰囲気が漂うポイントである。名の通りのコーラルガーデンで浅い水深に
     ユビエダハマサンゴや枝状ミドリイシが群生し、廻りは泥混じりの砂が広がる。
     ここにはミジンベニハゼspがいるらしく是非とも撮影したかったが水深が30mと深く生息数も2匹くらい
     というのでそっちは止めにしてもらった。ここではセルフではなくナガノ氏のガイドによって潜ったが
     一人ハグレてしまった。決してわざとじゃないと記しておく。
     相変わらずギンガハゼが多く、カニハゼも沢山いるがストライプヘッド・ドワーフゴビーを見付けて
     執拗に撮影した。みんなを探しながら泳いでいると浅場ボート下に出た。
     サンゴが結構綺麗で「パラオもやるなぁ」という印象の中、テンジクダイ達が群れダスキーアネモネや
     クジャクスズメ、スズメダイモドキygなど内湾系魚類が充実した安全で楽しいポイントであった。

     ホテルに向かうボートでのトップ会談。
     「夜は水餃子にしましょうか」「おっ、いいねぇ」「明日は火鍋予約してますから」
     「おおおぉ、最高だねぇ〜」・・・こんな程度の会話である。
                                                      NEXT DAY