DIVING No.2
                                        TOP

                                       

     2月9日 晴れ 気温32度 水温28度 

     タートルコーブ
     コーブとは入江のことで「カメの入江」という意味だろうか・・・。ドロップオフの壁の入江状に大きく
     窪んだ個所を詳しく潜る。こういうところは小さな棚に泥がたまりケラマだとオドリハゼやヤマブキハゼ
     などが生息する環境である。廻りの壁には通称ナガノヒロシを はじめベニハゼが多く生息する。
     まずは4mほどの棚上で集合し、ドロップオフを沈んでいくとすぐにナガノ氏が何か見せている・・・
     「きっとニチリンだ」しかもアダルトな大きい個体に違いないので−35m付近の違う場所へ
     行ってナガノヒロシを探す。あちこちにその可愛い姿が目に入るが案外寄れない。

     横目にレイズダムセルが目に付きそっちに夢中になるが中々真横的総鰭全開姿勢になってくれない。
     そのうち警戒しはじめたので、ナガノヒロシに行くがまたしても寄せてくれないので
     シャープアイ・ピグミーゴビーやキャンディーケインを撮影してレイズに行き、そしてまたナガノ・・・。
     まるでトーシロのようにあっち行きこっち行きで結局画面一杯のナガノヒロシは撮れず仕舞であった。
     後日「ナガノヒロシをちゃんと撮ってない」と言ったら「レイズなんて撮ってるからだよ。浅いとこにも
     いるのに」と長野浩に言い放たれた。・・・俺のこともちゃんと見てるんだね。

     20m台だったか・・・ナガノ氏に教えてもらったスレッドフィン・ドティバックに夢中になって撮影する。
     出たり入ったりするのでピント合せにちょっと苦労するがドティバックは美しいし大好きだ。
     浅い方へ移動しながらリングアイ・ピグミーゴビーイエロー・ドワーフゴビーアオギハゼの1種
     撮影、8m前後でトレイシーデモイゼルygの美しさ堪能し、棚上でモンツキカエルとご対面。
     タートルコーブはモンツキだらけであるが、もっと浅い所にはロウソクギンポがいるのであった。

     ニュードロップオフ
     2本目は待望のジャーマンチャネルにレッツゴーである。目的のベルズフラッシャーに会える所なので
     ワクワクしていたら海面がクリームソーダのように濁っている。ナガノ氏が水中をスキンで覗いてみるが
     やはり濁りが酷いのでポイント変更になった。・・・残念。
     ブルーコーナー辺りから5分ほどカッ飛ばしたことにあるニュードロップオフにに向かう。
     名の通りのドロップオフで弱い流れに乗ってドリフトする。入って直ぐエッジに群れるアカネハナゴイが
     美しい。ドリフトしていくとパラオでは普通種であるスミツキソメワケベラをガイドしてもらう。
     ホンソメワケベラに良く似るが頭の黄色が多く体に赤紫が少し入り、胸鰭基部に黒点がある。
     ヨッテタカッテ撮影してるので空くまで待ち撮影開始。アカマツカサなどをクリーニングしているが
     やたら移動するので撮りづらいなと思い横を見ると、クスメちゃんが一所懸命撮っているではないか。
     「おおぉ、クスメちゃんもベラを撮るかぁ?」感心して良く見てみたらホンソメワケベラを撮っていた。

     程良く流していくと、ローカルガイドのカルビンが大きなナポレオンを近くまで追いこんでくれている
     が、誰一人としてカメラを向けるものは居なかった。
     浅場に入るとイエローベリーダムセルがあちこちで見られアカネハナゴイの群れにハナダイダマシが
     沢山いるのが目に入る。ケラマでは2,3匹も居れば上出来なのでやたら感心しながら撮影していると
     ナガノ氏が近寄って来てフタイロカエルウオのミクロネシア・バージョンを教えてもらう。
     まるで違う色彩で、教えられなければ同一種とは絶対に思えない色と模様であった。

ランチで賑わう屋根付き無人島 期待で胸も膨らむEN準備 ホテル下にいるテッポウウオ


     マリンレイク No.3
     昨日と同じ島に上陸しランチを頂く。今日は6,7隻が上陸しているので人数がとても多い。
     写真を撮っていると「森山さ〜ん」と呼ぶ声がしたので見たら夏にゴビーズでバイトする富永君であった。
     富永君は夏以外はパラオのブルーマーリンでガイドとして働いている。そういえば、ゴビーズの
     社長マサトもパラオへ来ると言っていたっけなぁ〜。。。

     程よく腹も膨れ3本目のマリンレイクNO3へと向かう。上陸島から10分程度であるが昨日の
     マリンレイクとは場所が全然違うのだ。ナガノ氏オリジナル内湾ポイントで以前ガイドしてもらったらしい。
     入ってみると葉状サンゴが斜面に群生している様を見てすぐに思い出した。ここは例によってセルフで
     あるが出物があればナガノ氏が教えてくれることになっているのでとても安心である。
     船下から直ぐのところで1.5cmのカニハゼygを見つけ慎重に撮影し、ジグザグに移動していると
     時々人に会う程度で「みんなどこで何やってんのかな〜」とちょっと不思議な感じ。

     暫くするとナガノ氏が来て「アオハチハゼいました」と書いてきたので思いっきりうなずき後を追う。
     泳ぎ始めたら何処からともなく人が集まって来てアオハチに到着した時は全員一緒であった。
     これもまた不思議であった。
     浅場に広がる砂泥地にはギンガ、オイラン、カニ、ブチ、ラグーンシュリンプなどのハゼがとても充実し
     レモンチョウygやスズメダイモドキygが居てオジさんは極楽的魚撮影に没頭出来た。
     約束の1時間が早くもやって来たので船の下に向かうとナガノ氏がヤマナシさんに「このスズメダイ
     わかりますか?」書いているのが目に入った。おっ、俺も俺もと行ってみたら見なれないヤツが一匹
     案外堂々と泳いでいる。俺も良く見てみたが初めて見たし判らんし最後の2枚を撮り船に上がったら
     ヤマナシさんが「あれはスズメダイモドキygですね。顔がそうです」と自信満々と言った。やっぱスゴイ。
     セルフで潜ると本当にみんな満足そうな顔をするが実際相当楽しいらしく「もう一回来よう」で落着。

     約30分カッ飛びボートに揺られホテルに到着し夜は19:40迎えの確認をして解散するが
     ヤマナシさんの手には3点セットはあった。毎本後スキンしていてもやっぱりここでもするのね。
     後から「どうでした?」と聞いたら「いやぁ〜面白いです。ニセクラカオ沢山いますよぉ」と
     満面の笑顔を見て後日オヤジもすることになる。
                                 NEXT DAY