REPORT No.2

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  グアム空港ではトランジットがあり入国審査をしなければならない。例のテロ以来厳重にしていて米保安税
  なる税金を¥3,100も取られ、強面の警備員にアゴで指図される。金取るならもっと迅速にかつ優しくやって
  もらいたいものだ。全員の審査が無事終わりグアム空港内で約3時間半の待機をいかに過ごすか・・・。
  メンバーの半数が喫煙者という不健康なオケアノスはすぐさま喫煙バーを見つけぞろぞろと入っていった。
  店内奥のテーブル2つに陣取り不機嫌そうなネェちゃんの運んできたビールで乾杯をする。
  ここはアメリカなのでバドワイザーやミラーライトが美味いに決まっている。やっぱりビールは地元が美味い。
  一杯入ったところで話も弾み出し2本目3本目とピッチも上昇しいつの間にかピッチャーで注文していた。
  まったく不健康なツアーである。その間交互に土産物などを見に行ったり用もないのに
  アチコチ行って見たりして時間を潰した。

  パラオ行きの飛行機は19:40発でヤップ経由なので着くのは22:00と遅く
  「晩飯はどうなっている」という質問が飛び交う。「確か・・・サンドイッチのよう
  なものが出たような気がするけど、出ても大した物でもないので食べておいた方が
  良いかもしれないなぁ」とリーダーはアヤフヤなことを言いその場をしのいだ。
  結局全員がハンバーガーやうどんを食べたが機内でサンドイッチが配られ
  後でちょっと気持ち悪くなるのである。
  ほろ酔いで気持ちも大らかになった我々は、フライトアナウンスもいい加減に聞き
  しかもノロノロ歩いていたら個人名でアナウンスされ慌てて出発ゲートに走った。
  やっぱりリーダーとしては修業がまだまだ足りない。

  無事に乗りこんだCO953便はコンチネンタル特有の荒い運転でグアム空港を飛び立ちヤップへ向かう。
  途中例のサンドイッチが配られ腹も減ってないのに無理矢理食したら急激な睡魔に襲われ寝てしまう。
  飛行機の振動で目を覚ましたらそこそこ激しい揺れになんの心構えのなかったオヤジは
  冷や汗まみれになってしまった。そういえば、天気図に低気圧があったっけ・・・などと思った途端
  眠いが眠れぬ不眠症患者の状態でグアムのビールも醒め出して頭痛と軽い吐き気に襲われる。
  ヤップ空港に近づくと更に揺れが激しくなり冷や汗もドンドン出てくるが、隣席のパラオ人は平然とし
  名前忘れたけど木の実に石灰を加えてクチャクチャやり赤いものをぺっと出すやつをやっている。
  供いつけビニールにペっと出すのを見てしまい余計に気持ちわるくなってしまった。

  激しい音と共に着陸し激しい爆音逆噴射をカマシてやっとのことでヤップに到着する。
  ヤップやパラオは滑走路がちょっと短いので逆噴射が激しいし、離陸時の加速も激しいのだ。
  前回のパラオでは着陸時の激しい逆噴射で上から酸素マスクが出てきたくらいである。
  ヤップで乗客の入れ替えが終わり、激しい加速と共に離陸、パラオ空港へ向かうが天気図でチラっとみた
  低気圧が気になり眠れないまま飛行機の揺れと格闘するオヤジであった。案の定、着陸体制に入り
  高度を下げ始めた途端に激しく揺れだし冷や汗も倍増である。
  ヤップ同様、激音で着陸し過激的逆噴射を行うが酸素マスクの飛び出しもなくパラオ空港に無事到着した。

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