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2012/2/15

 毎朝爆音で鳴るdoo doo dooを口ずさみながら階段を上がりコーヒーを手にデッキへ上がる。
 朝日を浴びながら飲むコーヒーは格別でこの一杯のためにまた乗船してもいいと思うくらい。
 4本目を潜ってから近くのブイで停泊していて移動がない分ディナーからリラックスしていて
 夜もグッスリと眠ることができたので体は絶好調に近い。各メンバーも調子が良さそうに
 見えたのだがひとり蝕まれていた者がいたとは・・・
 今日は午後からアンダマン海最大の目玉リチェリューロックを目指す。
 
 1本目 タチャイ・ピナクル

 昨日は薄暗かったピナクルも今日はグッと明るく輝いている。しかも魚群は変わらず物凄い。
 今日もガイドはユタカくんとミホコ。今日もアジ使いがアジを呼んでくれないか期待が高まる。
 いつもツアーに行くと撮らないと誓っても気がつくと撮っているタルボッツがいるという。。。
 図鑑によるとアンダマン海にも棲息していると書いてあるが、大村さんが見たのは2回ほどで
 ちょ〜〜〜稀なんだとかいうからタルボッツ病がフツフツと音を立てて表面化してヤル気満々。
 
 ENして弱流の中、岩盤に囲まれた地点へ。しかしオヤジの手にハウジングはないのである。
 昨夜調子のって点検を怠り・・・っていうかこんなこと今までになかった・・・カメラ本体の
 電池が未チャージだったことに気付き船に置いてきたのでした。
 あぁ、満々なヤル気の行き場が(T_T)
 
 ロウニンアジが人間など気にせずフュージュラーに襲いかかるシーンが何度も見られ
 やはり足元はリボン系スズメダイでいっぱい。ここらじゃ1番美しい根の奥で見慣れないスズメ
 ダイを発見し近づいていくと、わっ!トウカイ?カメラないのにトウカイ?何この不運な感じ。
 更に近づくとちょっと色が変化していきWバーに変わった(笑)なんだWバーの婚姻色じゃん。

 と、その近くでタツボッツが1匹元気に泳いでいるのが目に入る。コンデジで1枚パチリ。
 やっぱり撮った(笑)その後ちょっとしたオーバーハングしたところでアンダマンドティを見てたら
 下のガレ場でモソモソ動くものに気付く。ミヤケテグリのインド洋版スターリードラゴネットかな?
 イヤースポットブレンニーの撮り易いのもいたし、大物から小物まで充実したポイントでした。


 上がったら飯。これはクルーズの鉄則だけど今はそれどろではない。電池のチャージ問題で
 今までになかったことから、ただ単に使い過ぎか、チャージャーが故障したのか、電源が変か、
 エネループがおかしいか、この4通りから答えを出さなければならない。試行錯誤の結果
 部屋の電源が信用ならんという答えを導きこれからチャージはすべて2階のサロンの電源で。

 1本目終了直後から船はリチェリューロックを目指す。初日のウエストエデンから
 なんと約120q移動。沖縄本島でのビーチダイビングでもそんなに移動はしないよね。
 これがクルーズの醍醐味だね。
 いつものような朝食を摂り、心底まったり。今日は島上陸もないからクルーズを楽しみました。
 
今日のスケジュールボード。グランドTシャツセール? イエローバックとランドールズ。 キンセンフエダイの群れもあちこちにいる 2階デッキから顔をだオケらチーム。ちょっとBeatles風

 2本目 リチェリューロック
 
 リチェリューというのは人物名で正確にはリシュリュー。そう三銃士に出てくる悪役で先の
 「三銃士/王妃の首飾りとダビンチの飛行船」でクリストフ・ヴァルツという人がやってたイヤな
 ヤツのこと。でも実際にはルイ13世の宰相だったみたい。この周囲になにもない岩盤を
 最初に見つけて潜ったのが、あのジャックイヴクストーたちで岩盤にびっしりと生えてた紫色の
 トサカからリシュリーの自画像のガウン?がいつも紫だったことからこの名を付けた。
 ということでした。
 
 到着して船の上からでも濁ってるのがわかるほど濁っているので少々残念ではあったけど
 巨大な三日月型をした根に岩がいくつも重なり合い複雑な水路を形成しているが潮流は単純で
 狭い水路以外はそれほど流れたりはしないようだ。透明度は10〜15mほどだが魚はいっぱい。
 数もスゴイが根の上はメートル級のバラクーダの単体や群れがいて、
 相変わらずフュージュラーの群れにロウニンとカスミアジが突っ込んでいる。たくさんいると
 思っていたレッドサドルバックアネモネは今回はここでしか見られないと聞いて
 また驚いちゃったのに、ちゃんと撮れなかったから口惜しい。

 グリーンクロミスやビオラリボン、クロリボンがうんこのようにいたり、尻尾が虎模様の
 タイガーテールシーホース、アカオビハナダイがいてこれまでにないくらい魚種が多いのも特徴か。
 ここ面白いから自由行動したいなぁ〜。でも監視されてないところで触ったり蹴ってたりを
 見つかって報告されたらリチェリューどころかシミランからも追い出されかねないし我儘は止め。
 いろいろ見て撮って約70分の充実ダイビングが終了。また時間オーバーしちゃった。ぺろっ。
 
 さて、お昼お昼。今日はタイ米、チキンカレー、野菜炒め、激辛いさつま揚げ、つみれスープ。
 またまたお腹いっぱいになってしまいましたがな。移動もないし上陸もないし、ゆっくりと流れる
 時間を楽しむかのようにノンビリ会話したり船内探検したり昼寝してみたりと幸せなひととき。
 
 3本目 リチュリューロック

 3本目も同じ場所を潜るけど今度は三日月の外側を潜る。少々流れているのでフュージュラーが
 多く、捕食シーンにも期待が高まる。っていうかジンベイ出たらいいなぁ〜って・・・往生際の悪い。
 大村さんに差してもらってジャイアントフュージュラーを正確に確認。
 オレンジの水玉模様が可愛いコスメティックラス、グリーンクロミスの卵塊、レッドサドルアネモネの
 小さいヤツ。ブルースポットというきれいなベラは早すぎて全然撮れなかった。
 海中が濁っているのでちょっと夢中で撮っているとすぐに逸れてしまうが気にせず撮ったあと周囲を
 見るとミホコが待っていてくれるので安心。やっぱりここは魚種が多くていいところだなぁ〜。
 個人的にはこことエレファントロックの二か所でいいんだけどと言ってみたら
 「じゃ今度はチャーターしてください」と笑顔で返された。

そのさつま揚げがめちゃ辛い 釣られちゃったジャイアントフュージュラー グリーンクロミスが怒ってる さらにすごい群れがみられるリチェリュー



 上がって器材をおろしてからまずスーツ脱ぐ。そして船尾デッキの真水シャワーで顔を洗って
 体にもすこし浴びる。ほら、水って貴重だから各自節約しないとね。そんで腰にタオルを巻き
 コーヒーを注いで飲みながら部屋へ戻って着替えるとあとはリラックスタイムの始まりだ。
 リチュリューに来てからは移動がないので楽ちん。


 4本目 リチュリューロック

 もう2本も潜ってるからだいたい何がいるか把握できてるし、寝てるレッドサドルアネモネなんかも
 いいよねぇ〜。ブリーフィングで言ってたようにブラックテールエンゼルの放精放卵が見られたり、
 昼間いなかったフリソデエビやアンダマントリプルフィンなどたくさんの魚をみたけど、やっぱり
 寝床探してうろつくフュージュラーを狙うロウニンアジがすごいなぁ〜。
 それにしても3本目で見たグリーンクロミスは真っ暗になっても寝ないでず〜っと怒ってるんだ。
 
 夜だしエビに期待したけど、見つけたのはサラサエビのようなのとフシウデサンゴモエビかな?
 期待した割には見つけられなかった。昼間もだけど・・・エビ少ないのかしら。それとも、めくったり
 掻き分けたり出来ないから見つけられないのか、結局最後まで甲殻類はほとんど見られなった。

 リチュリューロックの夜も更けていくがディナーで何を食べたのか憶えていないし、写真もない。
 そしてウニ夫もいない(笑)日増しに大盛りになっていく自分に気がつかないまま、彼の体は
 少しづつ蝕まれていき、4本目の終了直後トイレへ直行。そのままディナーもしないまま就寝し
 翌朝の1本を休んだのでした。ほら、あんなに大盛りにするから!ってウニ妻も言ってましたよ。

 EUチームのドイツ人らしき男性2名が酔って騒いでたりしています。今夜は最後の晩だしね。
 黒霧といいちこを交えての楽しいログ付けを今夜はサロンでやり、さまざまな質問などが
 飛び交って充実したログ付けになったようです。その後Tシャツセールでは結構売れてたね。
 オヤジも三陸ダイバーズのくまちゃん応援Tシャツを2枚買いました。
 さ、明日はリチュリューからも離れていよいよ帰路に着きながらの最後のダイビングなります。


                                    つづく    ページの先頭
同じ種でも白と紫とがあったイソギンチャク きれいな海底マップ。市販らしい。 4本目を上がると船はこんな感じ サロンでのログ付け。いいちこが光ってる