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今年のツアーは当初パプアニューギニアの予定であった。しかしその地へ行くにあったって様々な問題があり
 諦めざるを得なくなった。それからツアーの行く先を決めるのに多くの時間と手間がかかってしまい迷惑を
 掛けてしまったがギリギリでバリ・トランバンに決めツアーメンバーも決定し、めでたくツアー催行となったが
 危うくツアー断念になってしまうところであった。いやぁ〜助かった。

 例によってYCATから成田行きのバスに乗るのだが、今年はトリス・オギノもYCATから行くと言うので
 折角だから待ち合わせして同じバスに乗る約束をした。
 田舎者は朝が早く、田舎に暮らす人は出発が早いというのは「ニッポンの当り前」のことで
 7時のバスに乗ろうとしていたのに「6:30出発のに乗ろう」と言われてしまった。それじゃ早過ぎると
 思い時間の部分の返事をウヤムヤにしたのだが、トリスから6:20頃携帯に「今、YCATにいますが何処に
 いますか?」という電話が掛かってきた。その時JR京浜東北・横浜方面の車中にいて次が横浜だったので
 「もう直ぐ横浜駅です」と答えた。それを聞いたトリスが安堵感たっぷりに「わかりました」と電話を切った。

 6:30成田行きの往復乗車券を買い求めて乗り場へ向かうが後からガラガラを引きずる音がするので
 振り向いて見たらオギノが黄色くて汚らしいダイビングバックを引っ張りながら歩いていた。
 トリスくんは成田空港に送っているのに「なぜバック持っているの?」と尋ねたてみたら、ガルーダ・インドネシア
 航空の荷物制限は20kgX20kgの2個となっていて、1個のバックに撮影器材とダイビング器材の両方を
 入れてしまうと20kgをオーバー、しかも中がスカスカ状態になってしまうのでわざわざ空のバックを持ってきて
 空港で分別収納するのだそうだ。「ガルーダも馬鹿だね。2個で40kgまでにすれば少しは軽くなるのに」と
 トリスくん。ん?ちゃんと計算できないオヤジであった。

 
空港には案の定8:00少し前に到着したがツアーリーダーとしては申し分ない。早速我々は集合場所へ向かい
 トリス・オギノは空港へ送った荷物を受け取りに行き、戻って来て分別収納をする。他のメンバーが来るまで
 各自トイレに向かったりしているうちにヤマナシ夫妻がやって来た。ヤマナシさんは仕事上休みが取れなくなり
 今回は妻のみの参加になってしまったが空港へ見送りに来たのだ。現在ヤマナシさんは関西方面に長期単身
 出張中で週末にしか会えないらしい。わざわざ見送りに来るなんてやっぱり優しいんだね。
 その時、オヤジの頭の中で「♪〜会えない時間が愛育てるのさぁ、目をつむれば君がいるぅ〜♪」郷ひろみの
 「よろしく哀愁」のフレーズが浮かんだ。

 次にやって来たのはアサイちゃんである。毎回荷物の重量で苦笑・・・いやっ、苦労しているので気になっていたが
 本人はいつもの「今回はバッチリ」と強気発言だ。でも何故か息がやや荒い。
 集合場所のG11-15番カウンターに来る前に何を勘違いしたのか「先に済ます」つもりで荷物検査の列に並んだが、
 搭乗券の無い人は駄目ですと言われ、列から出されたらしい。「俺が並んでた時間を返せぇ〜」だって。
 全員揃ったので受付をし搭乗券を受け取ってガルーダ・インドネシア航空の荷物検査へ向かった。
 何故かアサイちゃんは先頭を足早に歩いていくが、途中で反対側へ曲がるのが見えたので誰かに呼んできてもらう。
 
戻ってきたアサイちゃんは「さっき並んだのは違う路線か」・・・いやはや相変わらず危険な単独行動である。
 
 荷物検査と搭乗手続きは気が抜けるほどスンナリと終わり、ゲージの外へ出たらヤマナシ夫が待っていた。
 手にはビニールの買物袋があり妻に渡していた。その中にワイルドターキーが入っていて、「みなさんで飲んで
 ください」と頂いてしまった。お気遣いありがとうございます。
 この後搭乗口で待ち合わせをし、食事に行く者や買物をする者など三々五々分れたのであった。
 そう、アサイちゃんも単独行動である。あまり時間も無かったし、少し心配しつつ搭乗口へ進んでいった。
 ゆっくり目に歩いていると搭乗案内のアナウンスが流れたので歩調を速めて向かうとトリス・オギノ・ヤマナシ妻の
 3名が待っていた。「あれ?アサイちゃんは?」「まだ来てないよ」少しみんなで待っていると
 最終アナウンスが流れてきた。でもアサイちゃんの姿はまだ見えない。心配顔のみんなに「大人なんだから」と言い
 ぞろぞろと搭乗していく。機種がジャンボであることを確認し安心しながら機内へ入り指定座席へ進んでいくと
 そこには、すっかり寛いでいるアサイちゃんが座っていた。搭乗口に集合って言ったろっ!

 
GA881便は何の問題も無く離陸する。途中のフィリピン南部辺りでやや揺れたがじぇんじぇん平気であった。
 機内の楽しみの一つに日本未公開映画の上映があるが、往路のは公開済みの○○○・・・忘れちゃった。
 観ようと思ってたら前5列中央にかなり座高の高い奴がいて、とても見辛くしかも奴がチョコチョコと動くので
 全然観れなかった。座高の高い奴は、それなりにしてもらわないと迷惑である。映画は諦めて例のごとく
 クライブカッスラーの新作(去年6月発刊)を読み始める。が、潜在的恐怖心からちっとも進まないので止めた。
 今回はデンパサール直行なのでジャカルタで降りることも無くとても楽で、なんの問題も無く着陸態勢に入り
 無事バリ・デンパサール国際空港に到着した。

 空港に着き入国審査へ向かう。機内で審査していたのをやめたらしい。便利だったのにな・・・。
 入国審査の時に入国税$10を支払うことをすっかり忘れていたオヤジは米ドルの所持がなかった。
 それを聞いたアサイちゃんは、「日本で$550セットを準備したら奥から何時のだか判らん$550が出てきちゃっ
 てさぁ〜。」と言う。「古いドルは拒否されるよ」と教えてあげると「ドルがないならお願いだから俺から借りて!」
 マネーロンダリングの始まりであった。アサイちゃんから借りた古い$10をパスポートと一緒にドキドキして出した。
 一言も発しないうちに返され二人でニヤ付いて通過し、関税も無事に終了しバリの現地通貨ルピアと両替する。
 バリは物価が安い(1円=約72Rp)のでバリ飯だけなら¥5,000もあれば充分であるが¥10,000替えた。
 720,000Rpという大金を手にして空港玄関口へ向い、湿気のたっぷり入った細胞再生効果抜群な空気を胸一杯
 吸い込んだ。
 出るとすぐにガイド山田道彦が笑顔で手を挙げているのが目に入り軽い挨拶を交わす。
 元気そうで何よりであるが長髪になっていて何だか馴染めない。事前情報によると、バリは雨ばかり降っていて
 海はどこも酷い濁りだという。んー、前のトランバンは土石流で目茶目茶だっから勘弁して欲しい。
 話を聞くと、やっぱり事前情報のままだというので少々沈み気味になった。そうこうしているとヤマナシ妻や
 トリス・オギノ組が出てきたが例によって短パンTシャツに着替えに向かったアサイちゃんが遅い。それを聞いた
 トリスくんが「俺も着替えてくる」と言って着替えてきた。全員揃ったところで駐車場のハリーキャラハン号に乗り
 トランバンへ出発である。

 
ハリーキャラハン号はディーゼルエンジンを最大に唸らせ爆走する。何故か執拗に2ndギアで引っ張るのだ。
 爆音で爆走する車中ではほとんど寝たり起きたりまた寝たりを繰り返し、約2.5時間揺られトランバンに着いたのは
 夜も8時を過ぎていた。投宿先ミンピ・トランバンの手続きを済ませ各部屋に落ち着く。
 今回男性人数が奇数でオヤジが一人部屋では予算が足りないのでアサイ・トリス部屋に入れてもらう予定で
 想像以上に狭くなっていた部屋を「せめぇなぁ〜」と責められながらテキパキと荷物を出すオヤジであった。
 冷えたビンタンをグッとやりたい気持ちを落ち着かせながら、遅い夕飯を隣のホテルで9時からにした。
 ガイド山田と待ち合わせをし海岸線を通って行くと、レストランの明かりが見えてきた。
 入っていくと何か変だと思ったら、レストランの壁や柱など内装が変わっていて好きだった横の池も消えていた。
 思い思いの料理を注文し、ビンタンで乾杯。いやぁ〜、五臓六腑にしみるネェ〜。
 ビンタンをグビグビやりつつ運ばれてきたバリ飯を腹一杯食べ、腹も気分も落ち着いたし明日の準備もあるので
 早めに解散し部屋に戻りカメラ機材のチェックや器材の点検を済ませ、明日からの楽しみを期待しベットへ入った。
 
 
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