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今日も朝から快晴で、体も絶好調である。来る前耳抜きが気になっていたけどバリの熱帯的高温多湿によって 耳抜きもスパスパだ。同じく慢性耳抜き不調のオギノも絶好調を宣言していた。アサイちゃんの夢物語も絶好調で レストランの若い女給を叶わぬオリビアシュリンプとダブらせ、「オリビア」と呼んでいた。 オリビアとは朝のコピの注文を音を出さず唇の動きでやるのだと嬉しそうにニヤ付いた顔でする。ちょっとキモイ。 最初は固かったオリビアは給仕するのも慣れてきた様で動きもスムーズになってきた。次第に微笑んだり、楽しそうに 仲間と会話する風景が見られるのでひと安心するオヤジであった。アサイちゃんに、名前くらい聞いてみたら?と 言うけど、苦笑いをして話をしようとはしなかった。今日はミンピから出るのでチャンスは朝と昼だよぉ〜寅さん。 昨日も一昨日もABFだからたまには「おかゆ」にしようと心に決めていたが、そんなこんなで結局いつもと同じABF。 フルーツ好きのヤマナシ妻やオギノは、果実付きの朝食を採ったりおかゆにしたりしていて羨ましく思ったけど 長時間潜水のツケが空腹に来るので、やっぱり一番満腹になるABFが正解である。 朝7時半に食ってから昼飯が13時半位になるからさ、ホントお腹空くんだよねぇ〜。 天候も透明度も抜群。バリにはキンタマーニという高い山があり、ミンピから見える山がキンタマーニだと思い込んでる オヤジは快晴ベタ凪に嬉しさの余り「金太の大冒険」が頭に浮かび「キンタま〜にやま、キンタま〜にやま、キンタ マに〜山」と口ずさむのであった。その歌を聞いたトリス君が水中でピント合わせをしている時などに頭の中で 金太の大冒険がやまず困ったらしい。「フラッシャーとか追ってると聞こえてきちゃってさ〜、駄目だぁー」だって。 ・・・さて次はどんな歌がいいかなぁ〜。 |
● 第3日目 ドロップオフ ・ クリーニングステーション ・ クリニングステーション〜ミンピ前 気温30度、水温27度 快晴 |
トランバンも今日で最後、3日なんてあっという間だね。ドロップオフと聞いてアサイちゃんはオリビアシュリンプに 意欲満々である。再々度リクエストされたガイド山田は「います。俺がいると言ったら出ます!」と焦点の定まらぬ目で 言い放った。オヤジはハナダイ狙い、他のメンバーもそれぞれに狙いを定めてENする。 入ってい直ぐにテングヘビギンポを教えてもらう。?テングヘビギンポって西表仲ノ神島などにいるヤツ?初めて観た。 黒っぽいのがオスかなぁ〜。まぁ、帰りにでも撮ろうっと。あぁ、これが失敗の元なのに。 ドロップオフに着くとそれぞれが定めた狙いに向かっていく。流石に3回目になるとバラけるのが早い。 オヤジはツースポットに取り合えず行ってみたが婚姻色が出ていないのでオオテンとアカボシ、フチドリのいる窪みで 撮影することにする。アカボシの小振りでキレイな個体をGET。オオテンは大きな個体が少なくて逃げ足が速いので 諦めてしまった。浅瀬の棚に上がり、例によってスズメダイのygを探すも新しいのは発見出来ず。 戻る途中でブルーストライプフェアリーラスのオスがいたので割りと夢中で撮り、インドネシアの産卵床を撮影、その 下側砂泥地にムスジコショウygがパタパタと可愛い。あっという間にフィルム1本撮り終えた。あっ、テング・・・。 一旦ミンピに戻って休憩。いつものように図鑑を開き魚談義に花が咲く。結局オリビアと会えなかったアサイちゃんは 案外サバサバしていたが、ガイド山田は落ち着きがなかった。それぞれが今撮影した魚などの確認や失敗談など ミネラルを飲みつつ日陰でまったりとしたり、フィルム交換をしたら出発。2本目は砂泥地のクリーニングステーション。 ドロップオフのやや手前からENしインドネシア群落を越えると直ぐに砂泥のスロープになっている。 点在する根には腔腸類が生えていたり、割とサンゴが付いていて、周辺にはケラマハナダイなどで賑やかだ。 直前ブリで言っていたホワイトソックスは確認出来ずウロウロしていると、ガイド山田がゴミのしたからミジンベニ ハゼを出してくれた。ナカモトも可愛いけどミジンベニも可愛いよね。でも1.5cmじゃ小さ過ぎ。 遠巻きにノンビリと泳ぐ2mはあろうかと思われるブラックチップが徐々に近寄ってくるので、オヤジは浅場に逃げ なんてことのないスズメダイや時折目に付くウミウシなどを撮影し、終了した。しかし、今回ウミウシ少ないな。 今日の昼食はミーゴレン(焼きそば)だ。食べたかったのでとても美味しく頂いた。オリビアはいたけど我々の テーブルにはピンクのルージュを激しく塗った大先輩らしき人が積極的に運んでくる。 「チッ、なんであの人なんだよぉ〜」と悔しがるアサイちゃんは「オリビアをみんながチヤホヤして写真なんか撮るから、 あんな口紅つけて押しのけるようにすんだ」と悪者にしたがるが、そうも見えてくるから不思議でその人がいると オリビアは積極的ではなくなるようであった。実はこの人昨日の昼からのお目見えで、次第にそんな印象になって 来ていて、朝食の時に鬼の居ぬ間にオリビアと記念撮影などをしてた。勿論、アサイちゃんも。 昼食後、日陰で寛いでいるとヤマナシ妻が「アカタチがいるんですね」と言う。へぇー、俺アカタチ観た事ないぞ。 ガイド山田は「トランバンではアカタチ観た事ありません。どこら辺にいましたか?」と目線を定めて真剣だ。 みんなはヤマナシ妻が一人で何やら撮影している場面は見ていたらしく、「あそこのここくらいじゃん」で見当が付き 3本目はアカタチ生息地からミンピ前に流すことに決定した。ガイド山田は見たこともないような張り切りようで 新たなガイドネタを常に求める姿勢は同じガイドとして共感するものである。 2本目のEN地点より更にミンピ寄りでENすると、ガイド山田は黙々とアカタチ目指し直進する。みんなも等間隔で キッチリと着いて行く。おぉ、こんな状況って初めて。 しばらく進むとガイド山田の右手が挙がり全員の動きを止めた。おおー、何だか格好いいじゃん! 指す先に目を凝らすと、いたいた2匹のアカタチが垂直にホバリングしている。慎重に近づいて見ると中々可愛らしい 目をしている。割と敏感で1m以内接近は難しく、2匹の内の1匹は直ぐに引っ込んでしまう。オスかな? 数枚撮影した後、もう少し寄りたかったので待つことにした。待っている間に巨大ロウニンアジが辺りをウロウロするが 誰も気にしてはいなかった。暫らくすると空いたので出来るだけ寄っての撮影を試みるが・・・駄目だった。ちぇっ。 メインのアカタチが終われば、例によって三々五々バラバラでミンピ前に流していく。この後はほとんど単独行動化し 浅瀬のサンゴ群落などへ行き、スズメダイの激写でトランバンのダイビングを終了した。 |
アフターダイブ |
今日は移動日なので、やや早めに終了してまとめておいた荷物を運び出す。三菱ハリーキャラハン号は器材と荷物、 タンクで満杯、車高が心配になるほど低くなっている。これで爆音爆走に耐えられるのか?ふと、運転手を見ると・・・ 関心するほどアホの坂田に極似で、思わず「坂田さん」と呼びみんなで笑ってしまうが、坂田さんは微笑んでいた。 ハウジングを足元に置き少し窮屈な中、坂田三菱ディーゼルエンジンを爆音爆走でヒデンパラダイスを目指す。 坂を越え下り、バリ特有の田園風景が流れていく。夕方なので通勤通学の人々がバイクでかっ飛ばすが坂田さんも 負けていない。クラクションを連打しながらドンドン抜き差って行く。坂田さんの顔を覗くと、さっきの温厚な顔付から 獲物を狙う獣の目付きさながらに厳しくなっていた。いやん、坂田さん怖いぃ〜。 景色を見たり、ウトウトしてみたりとそれぞれが思い思いに過ごす車中であったがアサイちゃんの表情は固かった。 50分程でヒデンパラダイスに到着。独立したコテージが15棟ほど建ち並び各コテージの玄関前にはエントリー スペースが設けてある。コテージの周辺は緑豊に縁取られていて気持ちが良い。奥へ向かうとプール、レストランが あり更に小道を奥へ行くと海岸へ出る。小道のあちこちに石造が立ち、プール周辺の石造は水道も兼ね備えてある。 部屋はミンピより広く、オヤジのエキストラベットも広々として雑貨もちゃんと置けて嬉しい。取合えず荷物を解き ハウジングの準備チェック。夕食の時間が迫ってきてオヤジ3人は落ち着かない。レストランに「憧れの君」がいるか いないかで散々談義しているので楽しみなのだ。 レストランは壁がなく広々としたスペースにテーブルが10程並び、ドリンク系カウンターとAV機器、キャッシャーがある。 中央の小さい橋で厨房と結ばれている。アサイちゃんが憧れの君と相互母国語会話をした橋だ。 メニューが配られるがガイド山田に一任するかのように任せて先ずはビンタンで乾杯。しばし談笑していると料理が 続々と運ばれてくるが、憧れの君はいないようだ。「きっと早番なんだ」というと「そんなシフト組んでるとは思えない」と 厳しく反論され、虚ろな表情になって行くアサイちゃんであった。可哀想な、面白いような、複雑な心境である。 ミンピ隣と比べると値段は変わらないが、盛が美しくてこっちの方が美味しい。 他にはドイツ初老夫婦一組、OG風の4人家族が食事を楽しんでいて良い雰囲気。家族の子供が遊び食いを叱られ ていた。どこの家庭でも一緒だなぁ〜。ビンタン及びARAKでバリ飯を腹いっぱい食い、明日にからの「全スズ振 フラッシャー愛好会激写大会」に備えるのであった。 |
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