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朝、いつものように目覚めてレストランに向うとアサイ・トリス組は既に「コピ」を飲んでいた。オヤジも座ると例の 可愛い女給にコピとアメリカンブレックファースト、オレンジジュースを注文した。コピを女給が運んでくる直前に アサイちゃんは「写真を撮ってくれ」と言った。何の写真だか検討をつけているとコピが運ばれ、女給は去っていく。 「だからっ、あの子とだよ。もう。」とアサイちゃん怖い顔でいう。相当のお気に入りである。 仕方がないので朝食を運んできた時、アサイちゃんにサービスするその子と2ショットで撮ってあげたがアサイちゃん の表情は石のように固かった。食事中3人オヤジはもっぱらその子の話題で、「昼はいないので、あれは学校 制服で登校前にここでアルバイトをしているのだ」とか「いや、研修生ではないだろうか。やけにギコチナイ」などと 勝手に想像して楽しむいやらしいオヤジ3人。 実はこの次投宿するヒデンパラダイスに3年前行った時、とても美しい女給がいてアサイちゃんは相当気に入って いて相互母国語会話ながら少し話しもしたらしい。帰国後も「あぁ、良かったな。あの子」などと言っていた位である。 今回再び訪れ再会することを夢にまで観ていたらしい。・・・案外浮気者だ。 |
● 第2日目 沈船×2・パラダイス 気温29度 水温27度 晴れのち雨、のち晴れ |
今日は沈船。ハウジングを持って海岸線を200m程歩いていく。有名人気ポイントで沈没を防ぐ為に 座礁させた船が火山の噴火で横倒しになったらしい。有名なので他のダイバーも集まり始めていた。 1本目は沈船の横を潜り沈船そのものには行かないという。・・・それじゃぁ、ヨコチンだ。 腰辺りまで入っていくと足元にハクセンスズメダイがいる。玉砂利地帯にはインドネシアがぐっちゃりといてその先は 砂地の斜面となる。斜面を降りていくと小さな根が点在しヤギ類、海綿類が多い。まずはスティーンドティの雌雄。 牙を剥き出しの迫力ある顔をUPで撮る。腔腸類が多いのでエビなどを撮っているとアサイちゃんがベニハゼを教えて くれたが種がハッキリしない。図鑑では見た事ない種なので慎重に寄っていくとあっちから近づくとてもいい子だった。 フィルムを余らせて浅瀬でインドネシアをやろうとしたがどうも上手く撮れない。 ミンピ前やパラダイスと混同してハッキリしないが、どちらかでブレーカー1.5cmに大興奮しウネリもなんのそので 奮闘しまくった。ブレーカーは大人と子供が全く同じだが、やはり子供は目がクリクリしてとても可愛い。 ミネラルなどを飲みつつ暫しの休憩である。日も高くなり続々とダイバーが集まってくる。やっぱり有名なんだね。 フィルム交換をし、ぼーっとしたり罪の無い世間話をしていると小1時間もあっという間である。 2本目は沈船そのものに行く。懐かしい沈船の風景が目に入ってくる。スパインチークやヤマブキスズメも元気で ほっとするような気分だ。沈船内にはブルーアクシル、デルタ、アンボンなどがごちゃごちゃに混ざり合い遊泳する。 アンボンygや極小ローランドygなどを撮影し軽く2本目を終えた。今となってはフィルム1本何撮ったか記憶に無い。 昼食はミンピまで戻ってする。ミーゴレンかと思いきや、半球形型のライスが中央にあり周りに鶏肉、野菜などの おかずがあるバリ・ランチであった。これもちょっぴり辛くして頂くととても美味しい。んー、味はミンピの方が良い なぁ〜と思う。その後、みんなで図鑑を観ながら、あぁでもないこうでもないと魚談義に花が咲き、楽しい休憩だ。 2日目で緊張も解け口も滑らかになる。もっぱらスズメダイとフラッシャーの話なのでまるで全スズ振のツアーの ようになっているのが可笑しいね。でも今回が全スズ振ツアーと言っても過言でないメンバーであり、見る物も スズメダイとフラッシャーだし「全スズ振・フラッシャー愛好会のバリツアー」そのものじゃん。 3本目は歩くのが嫌らしくミンピ前になった。ミンピ前とパラダイスって隣なのでどっちがどっちなんだか判らんのよ。 確か浅い所に枝状サンゴがあるのがパラダイスだったはず。取り合えず砂地とサンゴの境目を進んでいくと黄色い ニシキフウライを見つける。続いてイエローフラッシャーを撮り、ピンクスクワットも押さえたいなと思っていたので ツボ状カイメンを見つけてピンクスクワット。ケラマにもいるけどブルーストライプフェアリーも撮った。ここはやたら ハナヒゲが多いけど、潜水人生で初めてみる黄色ハナヒゲを発見し軽く興奮した。何?あれって♀なの? 今日はナイトである。ナイトダイビングでの狙いはテーマのテヅルモヅルに棲むエビの撮影。あまりにも長い潜水 時間で3本終了が5時をとっくに過ぎているから、1時間も休憩すれば日没近くなる。ビンタンもバリ飯も我慢我慢。 ナイトはドロップオフで行うというので、アサイちゃんはオリビアシュリンプの撮影に意欲満々である。ガイド山田も ナイトだと出てきている可能性は高いと言う。叶えば良いけど・・・。 オヤジのテーマのエビをみんなが図鑑で確認し盛り上がっているので段々不安になってきた。テヅルモヅルは ライトの明かりを当てるとグニャグニャ動き、エビを巻き込んで隠してしまうのだ。3年前にそれで撮影出来ずに いたので、複数のライトを当てるのを極力避けねばならんと作戦を練るオヤジだった。 して少し泳ぐとドロップオフ入り口に着く。ここから最後尾単独潜水の開始である。目立たぬように遅くついていき ドロップの壁が出てくる頃にはライトの筋はひとつも見えない状況を作り出すのに成功した。が、観るテヅル観る テヅルにエビを発見できない。そんなぁ〜どうなってんのよぉ。半分諦めかけて12mの棚に上がったらみんなで エビを観ていた・・・。くそっ、先を越されたか。やはり複数のライトで見ている為に撮影は困難でありエビの姿も 判らなくなっている。悔しいのでその辺りのテヅルを観て行くと、やっと観付けられた。しかも、2匹いる。 素早く撮影に入り何とか手応えを感じたので、浅瀬をゆっくり戻っていく。今度は余裕があるせいかテヅルのエビは 何匹も見付かる。観る度に落ち着いて撮影し、エビだけで25枚程撮ってしまった。遠くに光の筋が見えたので 何事もなかったようにみんなと行動を共にし、エキジットした。潜水時間は80分だった。 |
アフタ−ダイブ |
小雨の中、ぞろぞろと隣のホテルのレストランへ歩いていく。レストラン内のテーブルに従業員が集まりお喋りして いた。夜も9時になれば客もないし、閉店まではまだ早いってな感じですか。例によってガイド山田が リクエストも考慮しながら見繕って注文してくれるのでとっても楽だ。昨夜に続き焼酎ARAKを注文するが、 品切れと言われた。トランバンのような田舎ではARAKが手に入り辛く、ちょっとした町に出ないと買えないらしいが、 ガイド山田がインドネシア語を駆使し交渉するとドブロクを出してくれた。バリでは仲間内で焼酎を作る際、知らないで メチルアルコールを使い全員失明することが良くあるらしい。飲む前にそんな事をガイド山田に聞かされたが 元気良く乾杯である。少しピリっとした辛口な味にあまり進まない感じだったけど、結局は全部飲んでしまう。 運ばれてきた料理に舌鼓を打ちつつ今日のナイトでのテヅルモヅルカクレエビの話などで盛り上がった。が、アサイ ちゃんはオリビアを未だ拝めないでいた。 |
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