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2/9 2日目

 携帯電話のアラームに起こされた。寝坊しないようにとセットしたのだが、今はまだ5:10である。
 1時間の時差修正をまたわすれちゃった。。。アサイちゃんが同部屋だったら確実に捨てられるぞ。
 気を取り直して小1時間寝たあと、顔洗い部屋の外へ。まだ薄暗い中庭を眺めてるとレストランでは
 レニーとシーセルが来て掃除を始めていた。出勤5:30かな?夜は遅いし、どんな勤務体制で・・・。
 
 セルフサービスのコーヒーを取りに行くと「グッモーニィ〜ン」100万ペソの笑顔が炸裂する。朝一番に
 この笑顔で迎えられれば、よ〜し、今日も頑張るぞ!という気になってくるってもんだ。クシャった髪で
 目擦りながら「おばよぉ」とやられた日にゃ、家出したくなる。(笑)
 いつものようにお粥を頂き、部屋へ戻ってハウジングをセットし持ち物調えて出発である。
 
 毎日7:30に出発だけど早目の7:10にロビーに行ったらまだ誰もいないので入口にある警備小屋へ
 行き、気になっていた警備員に写真を撮らせてもらいに行った。撮ってもいいかと聞くと、持っていた
 ショットガン(これが気になってたのよ)を構えてポーズを取ってくれた。何でも警備員資格があって
 厳しい学校にも行くらしいのだが、拳銃よりもショットガンの方が給料は良いらしい。。。ショットガンの
 殺傷範囲ってどのくらいの距離角度なんだろう。・・・やっぱり日本人って平和ボケしてんだね。

 ダイブセンターに着くと犬たちに出迎えられ、早速スーツに着替えて準備。今日は気持ち良く晴れて
 南国特有の強い日差しが降り注いでくる。船に向かって歩いて行き乗船し出発。天気は良いけど風が
 強いのが気になるね。波もやや出て来てるが三菱ディーゼルV8は唸りを上げてばく進するのだった。

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 着いたポイントは「リボンちゃん」。その名の通りリボンゴビーがたくさんいる軟泥のポイントだ。
 でも・・・海面の色が・・・大理石のようですけど・・・。「ドドン・チェック」ではOKとされたけど
 行っても行っても透明度は2mくらい。去年のレンベみたいじゃん。
 水深40m超えてんのにこの透明度とこの暗さじゃ・・・ターゲットライト当てただけでスポスポと
 引っ込むブルーバードたち。なんだ全然OKじゃないじゃんよ。バンドテールダートゴビーは初見
 なので是非撮りたかったが・・・こいつらもスポスポだぁ。
 
 ってDコン見ると暗くて数字が見えない。ライト当てても分かり辛い・・・1という数字が見える・・・
 この時間で1ってことは、きっと6mに1分って出てるに決まってる。慌ててやや明るい方へ浮上。
 30m付近で見たらやっぱり6m1分だった。やべぇやべぇ・・・って振り返るとウニ・オギノ組も
 上がって来てる。君たち偉い!その時ガイドはずっと下でしたのでやっぱり自立してますね。うん。
 取り合えずは減圧です。。。が、浅い所へ行っても3m位の透明度なので魚は諦めて、ウミウシや
 甲殻類を探しながらなっが〜い減圧停止&安全停止を終え終了。
 この時点で「ドドン・チェック」に警戒し注意すべきだったのだが・・・・それはまたずっと後の話。
 
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 小1時間世間話のあと数分の移動で2本目のポイント「海太郎」に到着。昨日も来たけど?全然OKす。
 昨日とは船の位置が若干違うけど、中での移動はほぼ同じ。透明度が心配だったが意外と良かった。
 フリソデエビを撮れなかった人や素敵なウミシダカクレエビを求めてほぼ全員放し飼い状態だ。ドドンが
 リトルファイルを見つけてくれる。何回見ても可愛いヤツ。。。
 ウロウロしてるとヨシさんが呼びに来てくれる。連いて行って指さされた先にハギの仲間の卵があって
 親が懸命に口を使って水を掛けている。これって・・・ハッチを促してるのかな?
 ここでもホヤの中を覗いたり優しく搾ったりしたけどエビは見つけることが出来ない。俺の目は節穴か。
 エッジ近辺にクジャクベラの幼魚がたくさんいるが成魚が1匹もいない・・・まるでケラマのようだ。(笑)

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 2本潜ったらお昼です。慣れてくるともうこの時間は腹減り具合がピークになってくる。今日は良く晴れて
 日差しが暑いくらい。減腹停止中(腹減って不調な状態の意)だったオギノはおやつを持参してたので
 普通に腹が減ってるぞと甲高い声で語っていた。この炎天下で食べている人もいたが、我々は
 室内のベンチでのんびりと頂き、コーヒー飲んでゆっくりと寛ぎました。客って、幸せだなぁ〜。

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 3本目は例によってヨシさんとシバタさんは乗船しません。係留場から海に向かって左方向へ・・・。
 なんか昨日も来た?あぁ、ちょっと違うんだね。職業柄些細なことが目についちゃってイケません。
 この辺りはエッジまでの距離が長くて浅場の幅があるので3本目に都合が良いと思われるのでした。
 中は砂とガレ場が混ざり根が点在し、潮も多少あるので面白いもんが生息してる可能性がある。
 またしても一定の場所に来たら放し飼い状態になり、みんな好き勝手にしている。こういう状態は
 オケアノスだけじゃないんだと安心しちゃいますな。ドドンがタツウミヤッコygを見つけたり、ウミシダの
 エビやニシキフウライウオがいたりクジャクベラの成魚の群れを見つけてウニさんガッツリ行ってます。
 オヤジはリングアイなどのベニハゼをローガンズで頑張ってみました。あとでひどい眼精疲労ですけど。
 ここでも70分ちかく堪能しちゃいましたん。

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 数分で係留場です。少し休んで4本目に突入。今日こそは右にラインスポットがいますように。
 クルーがボートから使用済みタンクを陸揚げするため、空タンクを船からボンボン海に落としていく。
 げげぇ〜、なんてことすんだ!・・・と驚いたけど考えてみればタンクも潜るんだから極普通のでした。

 いざっ!潜って右方面へずんずん進んでいくと先行したウニ・オギノが撮影をしているではないか!
 デカした。見つけたんだね。近づいて良く見るとラインスポットの♂は1匹しかいない。ラボックスが
 数匹いるがラボックスはクロヘリに次ぐほどたくさんいるのでここではいらんのよ。
 まだ先かな?ウニさんもず〜っと先まで行ってみたらしいけど見つからなかったらしい。仕方ないから
 この1匹を撮りましょう。。。って1匹を3名で・・・あまりちゃんと撮れませんぜ。果たして前回のような
 ラインスポットがゆっくりと乱舞する夢のようなことにはならないのであろうか。

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 ただいまぁ〜と帰るとシーズー(名前が覚えられない)とレニーたちが迎えてくれるのでホッとしますな。
 トモちゃんが「見つかった?」と聞くので「♂1匹しか見つからなかったよぉ。もっと先なのか?」と言うと
 「居るのは1匹だよん♪」・・・・早く言えよ!もう。

 寛ぎタイムは表紙用にプール水面下からの映像を何枚か撮影。トモちゃんが赤い花を取ってくれた。
 マスクがないので適当に当たりを付けて撮ってみたけどイケるのが何枚かあった。「おしっこしないでよ」
 などと不潔なことをトモちゃんは言い放ち去って行ったが、この4年間に大いに鍛えられたようで
 ピアスだらけだけど心優しい女の子が、シャキシャキ女将のようになっていた。心強いんだけどね・・・。
 海の生物ガイドとしてはとても成長しています。良いゲストが良いガイドを育成するんだけど、自身にも
 強い情熱がないと正しく成長しきれないから、トモちゃん立派です。  ずいぶんと褒めちゃったなぁ。

 まったりとログ付けしたりで晩御飯の時間になってきます。今宵は、カツ煮、ナス、スマの刺身と
 な、なんとインコハゼの天ぷら!!!これも初食。。。インコでもやっぱりハゼの天ぷらはうんめぇなぁ。
 ヨシさんは「な、うんめぇだろぅ?」とニコニコ顔で言います。サンミゲル〜焼酎と来て、ラムロックになり
 良い気分で愛しのレニーと記念撮影などして・・・夜も更けていくのであった。

                                                       つづく


入口左にある看板。木製です。   ハウジング群とガイドのドドン。 決めのポーズもかっちょいいです プールに浮かべて・・・だれでも撮れるし。
可愛がってるの?冷めた笑みで逆さにしてるけど。 水の中ではとっても軽いんです ゲスト全員で取り合い分け合って楽しい夕食 ダイブセンターの妊娠している犬。前脚負傷中。