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2010/2/7 

 ひとりでは広すぎる部屋のやや硬めで寝心地の良いベッドで目が覚めると訳のわからん言葉が外から
 聞こえていた。それもスピーカーを使ってかなりな爆音。しかも左右からそれぞれ張り合うかの如く・・・。
 時間を見たらジャスト5時。おぉ、これが昨夜サトミちゃんが言ってた「コーラン」なんだ。
 それにしてもすごい大音量。・・・これじゃ、寝てられないじゃんと言いつつ横になったら寝ちゃったし。
 
 ウトウトして気が付いたらコーランも終わっいて、いつもの起床時間の6:30。
 おしっこして顔洗って歯ブラシ咥えてドアを開けて朝日を浴びる。目の前の植物を観察しながら歯磨きし
 朝靄のまだ残る湿った空気を肺いっぱいに吸い込む。南国での日課であり、オヤジの正しい朝である。
 
 歯磨きが終ると水をグビっと飲みカメラを抱えて周辺の散策とコーヒーを求めて朝の散歩に出掛ける。
 何年間も続けている日課で阿嘉島でも同じようなことをしていて、カメラが散水ジョーロにかわるだけで
 まったく同じような動作を繰り返す・・・まるで年寄りである。 もうすでに年寄りだけど・・・。

 サリダイブ&コテージはまだ出来たばかりで未完成部屋もまだあるくらいだけど、どの部屋も広く清潔で
 コテージ前の花たちもこれからの成長が楽しみな感じ。ページ上のバナーはサリの花達で作ってある。
 花壇を抜けると左手にセキュリティーの詰所があっていつも1〜2名のガードマンとキンタマーニ犬の
 ラッキ(インドネシア語の”男”とラッキーの合語?)がいる。その詰所の前が車回しのスペースとダイブ
 ショップ、サトミ部屋、ガイドのヘリ部屋とキッチン、リビング兼ダイニング(以下LD)のデッキになってる。

 バリのイメージは広い敷地にこじんまりしたコテージや施設が所せましと所在し、細い路地でつながり
 迷路的な感じだけど、ここは広大な敷地にドンドンとあって開放感がある。先にも書いたけどまだ開店
 1年ほどで未完成部分が多く、取り囲む植物などもこれから成長し良い雰囲気となるに違いない。

 デッキの目の前にはジャワ海が広がりリクライニングベンチでゆったりしながら吹き込む風を楽しめる。
 デッキの斜め横から海へなが〜く伸びる桟橋は160mあるらしく所々不揃いで手作り感がいっぱい。
 朝の散歩にはもってこいの景観で、夕陽絶景ポイントとしてもかなりイケテるのである。

 朝コーヒーはデッキ内サリダイブカウンターの上にあってインスタントかインドネシアン(粉沈殿型)を
 選び、セルフサービスでお湯を注いで飲む。デッキには飼い猫のオン♂(ライオン似)と子猫のチャラが
 どこかしらにいてコーヒー(インドネシア語ではコピ)を飲みながら猫と遊べてネコ好きには堪らんように
 なっている(笑)。サリダイブでは早朝セルフのために出航時間設定が遅くて10:00なので必然的に
 朝食も遅いが若くて可愛らしいサリちゃん(偶然な同名)がサトミちゃんの厳しい指導の下で作るお粥や
 卵料理は日増しに美味しくなっていき楽しみのひとつであった。サリちゃんは父親同伴通勤するほどの
 箱入り娘で料理洗濯掃除ビールの栓抜きまでギコチなく、なんだか花嫁修業をしているようだった。

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 胃に優しい朝食をのんびり頂き部屋へ戻って、ゆっくりカメラセッテイングの確認をして出発の準備を
 整えてもまだ時間に余裕がある。いつもの時間に追われる慌ただしさがない。デッキに9:30集合で
 カメラ専用水槽で水漏れチェックして9:50頃からガイドのヘリの面白カタ言ブリーフィングの開始。
 数冊の図鑑とポイントマップを使って丁寧に説明してくれるのでなかなか良いと思う。
  
 本日はムンジャンガン島の砂地「ポス1」とドロップオフ「ジャワポイント」だったけどポス1の隣に
 ルソンハナダイがいるというのでポス1から「キャッスルロック」へ変更になった。
 器材やカメラはスタッフが運搬リヤカーで運んでくれるので160m桟橋を手ぶらでテクテク歩いていくと
 黄色いサリ・ボートが出航準備を整えお待ちかねだ。早速乗り込むと後からキンタマーニ犬のラッキが
 飛び乗ってきた。なんでも連れて行かないととても不機嫌になるらしい(笑)。忘れ物が無い確認後
 いよいよムンジャンガンに向かって出航。ラッキは走り出した途端に船の舳先に立った。かっこいい〜。

 ダイブスタイルは基本2本行きっぱなしで1本終了後に昼食を摂り、小休止して2本目を潜って帰還。
 その後はハウスリーフにバディでセルフという具合。雨期とは言え、赤道直下の太陽光線は鋭く肌く
 最初ラッキと一緒に舳先にいたけど溜まらず屋根の下に戻る。ムンジャンガンまでは30分程で到着し
 前々日の大雨で心配してた濁りも大丈夫。梯子から降りる軟弱耳のオギノ以外はスムーズにEN、
 船下で集合。ヘリは早速ルソンを探し出すが・・・・見当たらないようであっち行ったりこっちに来たり。
 見つけるまで適当に物色してはベラやベニハゼを撮影。ん? ちょっと先を見るとルソンの♂がいるのを
 見つけバシバシと撮り撮り始めた。♂1匹に♀が5〜6匹中間が1匹というルソンの群れで思ったほど
 泳ぎまわらずとても撮り易かった。このポイントは砂礫の斜面に枝状サンゴが群生、リーフフィッシュが
 多種生息。目を凝らすとハゼなども見えてきて中々のんびり出来て良いポイントでした。

 約60分のダイビングを気持ち良く終えポス1桟橋でお弁当を食べながら休憩する。昨夜からの風の
 影響なのかゴミがたくさん浮いている。が、そのゴミの中に小さなミカズキツバメウオ幼魚を発見。
 カメラを持って入ってみたけどゴミの中に隠れちゃって撮影不可。トビウオ幼魚などやホワイトダムセル
 なんかも見かけて有意義な休憩でした。
 さて、2本目の場所に移動しましょうとスノーケリングを止め船に上がる。ゆっくりと桟橋かrから離れると
 同時に別の船が入ってきた。何気にボーっと見てたら・・・あれ?あれ?・・・見た事あるバリニーズ?
 はて?・・・向こうも「見たことあるけど」って顔で見てる。しばらくしてお互い同時に思い出した。
 「あ〜、ダイブスのローカルガイドのパルサーだ!」(Bali2007参照)まだ現役でガイドしてたんだね。
 なんか不思議な感じがしたけど、がんばってるかと思うと嬉しくなって来た。

 2本目は桟橋から横移動した「ジャワポイント」。ドロップオフの谷間をのんびりと潜るところで
 壁には穴や窪みが沢山あり地形がやや複雑で、暗がりを好むベニハゼやアオギハゼ数種、ヤマブキ
 スズメダイやカブラヤテンジクなどがわんさかと生息し、被写体が多くて飽きのこないポイントでした。
 
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 約70分のダイビングが無事終了し、のんびりとサリコテージまで30分ほど船に揺られて帰る。今日は
 まだそれほど潮位が低くないし、濁りもそれほどではないのでハウスリーフに全員で潜ることにした。
 一旦ダイニングデッキに戻り、おやつ休憩をして(手作りおやつが振る舞われる)桟橋階段から潜る。
 水深は1m〜5mで泥ハゼが山のようにいて、サンゴ群生地もありスズンメダイがテンコ盛りである。
 早速お目当てのブラクスピア幼魚を何匹も見つけて激写。ホシゾラハゼやサルハゼ、イエローリップ、
 ブルーバック幼魚など魅力的な魚があちこちにいて幸せいっぱいである。。。であるが、暫くしてから
 沖側の方から濁りが徐々にやってきて最後は透明度50cm。それでも面白くて60分潜ってました。

 セルフでもカメラは待機スタッフがリヤカーで水槽まで運んでくるので助かる。そのまま部屋に戻って
 温水シャワーでスッキリさっぱりして、カメラをばらして画像チェックなんぞとしているといつの間にやら
 18時も過ぎてビンタンタイムに突入。ダイニングデッキで寛ぎながら良く冷えたビンタンをグビっとやり
 今日の写真を見たりする。。。至福の時だ。飽きたら猫のオンとチャラで遊んだりしてディナーまで時間
 潰し。去年のマクタンでも犬と遊んでたっけね。
 サトミちゃんと弟子サリーちゃんの作るバリ家庭料理は野菜中心でそれほど辛い訳でもなく、さっぱり
 した味つけで毎日とても美味しく頂いた。毎日のメニューや写真はウニさんに詳しい。(写真失敗した)
 
 いつもは牛飲馬食な我々だが、アラックと思って買ったライスワインが今ひとつだったし、早朝5時の
 コーランが効いたのかネムネムな感じになり、まだ9時だというのにお休みなさいと部屋へ戻る。
 こんな早く寝られるわけないじゃん。竜也だって寝るのは10時じゃ!などと言いつつ歯磨きしながら
 夜空を見ると素晴らしい星空。阿嘉で見慣れてるオヤジが言うから間違いない。スゴイ星です。
 何もするわけでもなくベッドに入りボ〜としていたら。いつの間にか眠ってしまったのでした。
 
                                      つづく    ページの先頭
出来たてホヤホヤなサリルーム。広くて寂しかった。 朝靄の中のサリを桟橋から望む サリダイブ&コテージ全景 ドア傍のカメラ台はコンセントもあって便利だった
お粥に出汁巻きはヘルシーおいしい キンタマ・・・−ニ犬のラッキ。かっこいいでしょ? ガイドのヘリくんとチャラ 円形弁当箱はとても食べやすい。すごく美味しかったよん。