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2010/2/10

 コーランにもだいぶ慣れてきてマネして口ずさんだりなんかして・・・朝の散歩も足取り軽快。今日も
 快晴ベタ凪なジャワ海眺めながらカメラ片手に桟橋へ向かう。パチパチと景色を撮影しながら
 桟橋下を良く見ると、シオマネキがいることに気がついた。一度気がつくとたくさん見つかるもんで
 あちこちの岩盤に出てきている。そっと近付いてみると想像以上に敏感で55mmじゃ撮れません。
 悔しくなって部屋に戻り100mmマクロに付け替えて再び寄ってみるけど、いまひとつ寄りきれない。ん〜
 こんなに敏感?イメージでは楽に撮れると思ってたのに意外と苦戦を強いられ・・・ちょっと考えてみた。
 
 見渡すと橋の下駄の向こうに数匹出てきているし、静かに下駄に近づいていくと・・・おっ、逃げないぜ。
 下駄の影からそっとレンズを突き出してバシバシっと、気持ち良く撮れた。そのあとデッキでコーヒー飲
 みながら余韻に浸っているとウニさんが来たのでシオマネキ攻略法を伝授してあげました。撮り終えて
 意気揚々で戻ったウニさん「すげぇ寄れちゃった〜」と喜び顔。おれ攻略法発見に15分掛かったのに。
 その後からやってきたオギノに「シオマネキがいっぱいいるよぉ」とウニさんが言いましたが、軽い相槌
 のみでスルー状態でした。なに?朝はご機嫌ナナメなの? ストロボ返してもらいなさい!

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 いつもののんびり朝食を終え、カメラのセッティングやストロボの準備などをして水槽に漬けてチェック。
 いつもよりちょっと早目な片言ブリーフィングが始まります。なぜ早目なのかというと、今日のディナーが
 シーフードBBQだからで、ヘリが来るまで買い出しに行くので近い場所で早目なダイビングが良いという
 ことで、ダイビングよりBBQに重点を置いたオケアノスらしい計画なのでした。

 ポイントは昨晩から悔しさいっぱいな背ビレちゃんをもう1度撮りたいというリクエストなのでマギーズ・
 コーナーという所に決定。この1本目はサトミちゃんも潜るのでとても楽しみになりそうです。
 2本目は最大の目的「キリンちゃん」のいるガワナ桟橋前。ここは2007年バリツアーでサトミちゃんが
 ガワナに勤務している時にダイブ&ダイブなのに無理言って潜らせてもらったところ。その時は当然
 キリンちゃんを見つけられずちょっと悔しい思いをしたのだ。なのでリベンジといえばリベンジになる。

 良く晴れたベタ凪の海面を気持ちよく走る黄色いサリ号は先端にはラッキが立っている。沖縄のように
 30ノットも出るような船ではないのでノンビリと走る。走ってる途中に「いつもの作業」であるステッカー
 貼りをウニさんがする。今回は操舵キャビネットの下に全スズ賑とオケアノスを1枚づつ貼りました。
 ガイドのヘリは初日にプレゼントした”オケアノス15周年記念手拭”で毎日ねじり鉢巻きをしてくれる。
 オヤジも負けじとねじり鉢巻き。お揃いのねじり鉢巻きで土建屋のオヤジと現地の職工みたいだ。

 30分ほどでポイントに到着、いつものように順序よくEN。砂礫の斜面に突き出た大きな根がすぐ傍に
 あってそこに背ビレちゃんはいるらしい。カブラヤテンジクに引っ掛かりちょっと遅れをとったらみんな
 背ビレちゃんに夢中じゃん。しかし、よく見ないと背ビレが見えないし、結構敏感なので急接近は禁物。
 撮ってみないと色が出てるか分からんし、バックを黒く抜く位置取りは相当難しい。
 なんだかんだと言いながら激写してネオンテンジクやパロナエも撮って、サトミちゃんも無事潜れた
 ようで満足な1本だった。サトミちゃんは体調が思わしくなくて潜っていたかったのだが明日から団体が
 やってきてボートダイビングのガイドなので猶予はなかったのでした。

 今日のお弁当%休憩はガワナの桟橋。2本目はここで潜るのだから当然と言えば当然で、実はタンク
 チャージはガワナでやってるのでタンク運搬が省けるので一石三鳥くらいなのであった。
 今日のお弁当は魚と辛いチキン&野菜と御飯でいわゆるナシチャンプルーというやつ。勿論美味い。
 日陰でマッタリしたりスノーケリングしたりして小一時間ほど休み、いよいよキリンちゃんとご対面だ。  

 ここガワナ桟橋はマングローブ地帯と接している、いわゆる内湾激濁り海域でちょー上級向き。
 以前は40cmほどしか見えなくて撃沈したが今回は1m半くらいは見えるので楽である。とは言っても
 キリンちゃんは探せないのでヘリ頼りにならざるを得ない。ヘリによると多い時で10匹、少なくても4〜
 5匹はいるはずだと言い、2〜3つの根で別れて撮影する計画である。

 ちょ〜浅いのでタンクを先に入れて水面装着し潜航する。5mも進まないところでもう見つけてしまい
 カネマツ夫妻に教えている。ん〜流石だ。とか感心しているとズンズン進んでいく。更に5mほど行った
 コジンマリした根で探し始めると、ヘリったらすぐ見つけるのだ。手招きされて行くとうす濁った水の中で
 薄黒い指が茶色い所を指してる。みんな同系色で分かり難いったらありゃしない(笑)それでも目を
 凝らすと、小さなキリン模様の物体が見えてくる。魚のような形で肘があって、面長な顔に黒眼勝ちな
 マナコ、アゴには2本の白っぽいヒゲがあってなんとも可愛らしい。ウニオギノ分とここには3匹もいる。

 可愛いんだけど、ちっとも動かない。ヒジ使って歩いたり、大きなアクビして欲しいのになぁ〜。いじると
 凄い早さで居なくなると聞いていたので手は出せないし・・・。ウさんとこはよく動いてる風でコンデジで
 動画を撮っているようだ。ウニさん終わるまで隣の根でイレズミspを探してみた。
 EN前にサトミちゃんに探すコツを聞いてみたら「ちょっとした暗がりをライトでさ〜っとやる」だった。
 その通りにやってみると、何かが引っ込んだ。ちょっと待ってそっと覗きこむと何かがいるので
 取り敢えず撮ったら赤っぽいのが写ったので、更に寄って撮って確認したらイレズミハゼspだった。

 これも初めての観察撮影で夢中でいっぱい撮った。。。でもこの子も動かないので同じポーズばかり。
 がんばってもう1個体探しけどやっぱり同じだった。ウニさんにも教えたけど分からなかったようだ。
 その後はピン子ちゃん(ハゼsp12)を追いかけまわして浅瀬に移動。イエローリップygでもと思ったが
 濁りが浅瀬まで回ってきたのであまり撮るコトもなく約70分の満足ダイビングを終了。
 
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 戻るとオヤツ休憩である。テーブルの上には椰子の実が数個置いてある。今日は椰子の実ジュース。
 天辺に穴をあけてストローで吸って飲む。実は初体験である。
 ぬるい薄めたポカリスェットのような感じでよっぽど喉が渇いてる時以外、旨いとは言い難い。
 しかし驚いたのはこの後で、飲み終わった実を削って中の白い内壁部分をスプーンで掻き出して
 わさび醤油で食べてると・・・イカの刺身そのものなのである。驚いて腹いっぱい食べてしまった。

 3本目のハウスリーフは最悪に濁っていてハゼ地帯にも行けず、上のサンゴ群生地域とその奥の
 ちょ浅な転石地域でサンギルイシモチやスズメダイモドキを撮って40分という短時間で終了した。
 しかし・・・この濁りはどうにもなりましぇんなぁ〜。雨期のハウスは駄目かも知れませんね。
 上がって桟橋を歩いて戻るとスタッフ数名が山のような魚をさばいていた。おぉ、ちょっと多くねぇか?
 
 いつものようにシャワーで温まり、今日の反省をしてからビンタンを求めてデッキへ行く。サリちゃんが
 冷えたグラスとビンタンを持ってきて栓抜いて注いでくれる。ん〜〜〜至極幸せ。
 背ビレちゃんの色合いのことやら、今日のキリンちゃんやらで話題に事欠かぬ雑談に講じ、チャラと
 遊んだりしているとデッキ正面で火をおこし始めた。なんか雰囲気出てきたじゃんか。
 と、心躍らせてたら雨がポツポツと降り出した。大きな問題もないけど、小さいことでついてないよなぁ。

 降ったり止んだりで、折角のBBQだし・・・火のそばで食べたいので小雨の中決行。炭火を囲んで
 みんなで頬張る。ゲストもスタッフもセキュリティーもみ〜んな火を囲んでワイワイやってると本格的に
 降り始めてしまった。仕方なくデッキで食べることにしたけど美味いもんはどこで食べても美味い。
 魚の焼き具合は抜群でエビも美味、特にアオリイカが最高に美味かった。ついでに買って来て貰った
 本物のアラックがまた旨かったねぇ〜。毎晩間違ったライスワイン飲んでし、欲すれば余計美味なり!
 炭火のそばではスタッフたちがワイワイ騒ぎ楽しそうなので”余ったライスワイン”を差し入れたら
 どんどん賑やかになっていく。飲んで食って騒いで、今宵も更けて行くのであった。明日はもう最後。


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ナシ(飯)チャンプル。赤いのがちょっと辛くて旨い 爽やかな土建オヤジと現地職工 乳吸いは現場で起ってる!
朝の出航もノンビリゆったり 中がイカだとは思わなかった 背中が真赤だね。 兎角、初心者はここを持ちたがる