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2010/2/11

 毎朝流れてくるコーランもすでに気にならないほど慣れ親しんでいてメロディが自然と出てくるように
 なってきた。これが「洗脳」っていうんだろうなぁ〜言葉が理解出来たていたら確実に祈ってる。
 今日も快晴であるがダイビングは最後になる。毎日朝の散歩で見続けている花が徐々に咲き始め
 撮影もよい頃合いになっていたりして楽しみも増えてきたのに・・・。正門前の牛さんとも最後だね。

 カメラ片手にいつものコースを散歩しつつ桟橋へ行き潮の引き具合や濁りを見てみるが、やっぱり
 セルフには適当とは思えない。ここは夏の乾季が良いんだろうな、きっと「乾季の大潮」が最高だ。
 コーヒーを飲みながらチャラと遊んで、朝ご飯でお腹を一杯にして・・・変わらないリズムって大事。

 前々から2/11から団体さんが来るのでボートが使えないからシークレットベイと決まっていました。
 昨夜遅くにミンピに到着された団体さんが朝サリにやってきます。なにやらスタッフがバタバタ気味。
 9時過ぎごろに車2台でやってきてゾロゾロと降りて器材やカメラなども下ろし始めますと普段自分達
 しかいノンビリダラダラが一変し賑やかになっていきます。ボートからオケ組の器材やウェイトなどを
 下ろして車に積み込んだり、新しい器材と沢山のタンクもボートに積み込むスタッフたち。働き者だね。
 
 オケ組は車でボート組より一足早く出発。サリに到着してから初めて囲いの外へ出る。到着が夜中で
 周囲の景色を珍しげにみます。鋭利なクランクを切り抜け細路地を通って幹線道路へ出てから
 シークレットベイへ向けて爆走していきます。シークレットベイはタンカーや大型フェリーなどの主要港が
 近くにあって大きなダンプが何台も行き来し、そのどれもが爆走車なのでスリル満点なドライブになる。
 ここの爆走ダンプを見ると、いつもスピルバーグのデビュー映画「激突」を思い出すのでした。
 
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 懐かしい景色が見えてくると小1時間のドライブも終了。シークレットベイの看板と金網が見えた。
 すでに何台かが駐車していて潜っている人も何名かいるようだ。最初に来た時にはD&Dの独占地で
 看板すらなく、今や朽ち果てる寸前のビーチハウスが懐かしい。このころに潜ったシークレットベイは
 溢れんばかりの生物が見られ、バリの凄さをまざまざと見せつけられた思いが蘇える。
 だが今は昔。バリではここにしかいないバンガイカージナルや内湾系リーフフィッシュを楽しもう。

 準備していると大柄な外国人・・・おっと、自分たちも外国人だった・・・が二人準備万端となっている。
 二人ともカメラを持って撮影主体のようだがスーツが薄い。欧米人って常に薄いよね(笑)
 何やらドイツ人のようで魚学者らしいとのことでした。デベリウスモドキだね。
 準備が整い、ヘリの片言ブリーフィングの開始である。3〜12mまでに点在する根や漁礁、沈船を
 周ってニシキテグリやスズメダイ、カージナル、ミノカサゴなどを見て最後にオイランハゼというコース。
 
 あぁ久しぶりのビーチエントリーは重いねぇ。ゴミを掻きわけて腰くらいの深さまで行って素早くマスク、
 フィンを装着しレギ咥えて潜航する。全員揃って順調に泳いでいくと小さな根に到着する。ヘリが奥を
 しきりに指さすので見てみるとニシキテグリが見えた。それにしてもデッカイな。
 混んでるので後で1〜2枚撮るつもりで近くで待機することにした。ケラマにいないタマガシラなど見て
 振り返ったら・・・そこには誰もいなかった(笑)なんだよぉ〜カンカン音出すとかチャリチャリさせるとか
 注意を促してくれたのかしら?でもフードしてたから聞こえなかったのかもね。ま、いいや。

 潜航後数分で逸れてしまって面目もないが、慌てても仕方ないのでニシキテグリを撮ったりする。
 2007年の時とも様子が変わっているので、現在いる位置を起点にして左右上下に行ったり来たり
 点在する鉄筋漁礁や窪み、根でぼちぼちと撮影する。ブルーバックもいるね。。。
 そろそろ50分も過ぎたころ違う方向へ行ってみると沈船が現れた、と同時に偶然にもヘリに会った。
 おぉ、みんな揃ってる・・・ん?ウニさんがいないじゃん。ま、いいか・・・全然気にもしないのでした。

 そこからみんなと合流し浅場のバンガイをワイドで撮ってみたり、オイランハゼを撮ったりして
 60数分のダイビングを終了し顔を上げたらドイツ人学者風ダイバーも上がってきた。
 ビーチダイビングって浅瀬に行ったら終了EXはバラバラだったりするよね。ビーチの悪癖だと思う。
 全員上がって来たけどウニさんの姿が見えません。近くの浅瀬に泡も見えないので心配になってきた。
 目を凝らして海面をみると結構遠くに泡が見える。あらら・・・随分行っちゃったんだね。
 しばらく見てたら方向を間違いながらも岸に向かって来て1度顔を出して自己修正し無事EX。逸れて
 からドンドン浅瀬へ向かって行ったら反対方向だと気付き慌てて戻ったとのことでした。

 1本終わったら昼食。今日は最初に出てきた円形の弁当箱に入ったナシチャンプルです。いろいろな
 おかずがあって、食べやすいし、とても美味しくいただけます。実はこの時点では逸れたウニさんはまだ
 懸命に泳いでるのに遅いからって先に食べているわたしたち。あれ?記憶が曖昧だな・・・ま、いいか。
 快晴で日差しが容赦なく照りつけるので木陰に入ってまったりと休憩し2本目に備える。

 まったり休憩が終わるとヘリのブリーフィングが始まる。2本目はカネマツ夫妻のリクエストでピクチャー
 ドラゴネットへボートでいくことになっていた。ヘリが喋り始めると後ろに気配を感じて振り返ると大柄な
 デベリウモドキが盗み聞きをしている。みんなの目線が集中するとすごすごと戻っていった。
 あとで聞いたらニシキテグリが撮りたいらしく、優しいヘリはドイツ組ローカルガイドに教えていました。
 学者だとかいうデベリウスモドキの撮影器材はネクサスハウジングとニコノスRSで付いてるストロボが
 バズーカ砲のように巨大。すごいねぇ〜などと話していたら二人は準備し始める。
 さっき盗み聞きしてた人がベンチに座り片膝立てた時パンツの脇から巨大な玉がボロンと出現したのを
 ウニさんは目の当たりにしてしまう。この事件を我々は「ジャーマン・ボール」と名付け晩御飯の時の
 大笑いのネタにしたのは言うまでもない。この「ジャーマン・ボール」はウニさんのレポートに詳しい。
 
 シークレットベイのピクチャーは2度目。前回もボートで行きましたが今回ボートがすっごい小さいある。
 20馬力くらいの船外機でトロトロと向かうけど・・・どこ見ても濁ってる。先行き不安だなぁ。
 変電所のような所の近くに来ると船を止めた。おぉ、下がな〜にも見えないじゃん。大丈夫かいな。。。
 ENしてみてもな〜にも見えない。透視度は50cmってところかな。この濁った環境でヘリは進んでいく。
 やっぱりローカルは大したもんだ。と感心していると背の低い複数の岩で構成されてる根に到着。
 根のあたりは透視度1mでちょっとは見えてきた。ヘリの指さす先には懐かしのピクチャーがヘロヘロと
 歩いているではないか。この根には大小合わせて6〜8個体確認したけど、今やとらの子状態で
 アクアリスト(海水魚を飼って楽しむ人)向けに次々と捕られてしまい激減しているということでした。
 ほとんどは・・・多分、日本向けでしょうなぁ〜。この底なし沼のような「欲」は世界を席巻しまくりだね。
 
 見えないながらも数個体のピクチャーの撮影を終え根から離れて行くとまた酷い濁りに戻る。よくこんな
 濁ってるのに戻れるなぁと感心して、ふと下を見ると砂に描かれた1本の線がある。目で辿っていくと
 ヘリが指示棒で書いていた。 な〜るほど!ベテランガイドも肯いた。

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 満足気に終了したシークレットベイ。実はもうひとつ目的があった。「アヤムベトゥトゥ」なるものだ。
 カネマツ夫妻が参加表明した時からシークレットベイとアヤムベトゥトゥはリクエストしていたのだが
 辛い鳥料理というだけで見た事も聞いたこともなかった。そのアヤムベトはここいらの名物料理で
 シークレットベイに来た時に買うらしいのだが、ローカルも好き嫌いがハッキリしているくらい激辛で
 ヘリは「ボクダメキライタベナイ」と、サトミちゃんもお腹壊すからいっぱい食べたらダメという。
 でも美味しいらしい。。。車は1軒のお店の前で停車。「アヤムベトゥトゥ」と大きく書かれた看板と
 鶏の銅像が立っている。なんか有名店らしく、カネマツ夫妻は店の中に入って楽しげに見学してた。

 また小1時間爆走ドライブでコテージに到着。ダイビングも終了なので器材を全て洗って干す作業。
 これがなんとも言えず寂しいよね。。。BCやレギなどあちこちに点在してダイビング屋っぽいな(笑)
 別の団体さんは先に戻って来ていて、なにやら楽しそうにログ付けしてる。ミンピの宿泊だし
 夜はログ付けしないみたいだね。

 いつものような手順でカメラ片付けてからサリちゃんにビンタンを注文する。いつも良く冷えてて旨い。
 ここにAちゃんがいたら毎日そとでビンタン買ってくるんだろうか?瓶返すからあと0.1円まけろって
 あのベランメェ母国語対決が見られないのも寂しいので是非来年は参加してほしいものです。
 帰る日ってフライトが翌日の夜中1時なので日中は時間がたっぷりとある。どのように過ごそうか悩み
 ガイドブックを眺めて観光もいいなぁ。いつもダイビングばかりで観光したことないしと提案したら即決。
 70$/名の申し込みが遅れて不安がどっと来たけど、往路の送迎会社が請け負ってくれて一安心。

 やがて辺りも暗くなり始め、いよいよ最後の晩餐となってしまいました。目の前には怪しげなカゴが3つ。
 これがアヤムベトゥトゥだって。蓋をあけると中に茹でたような鳥がまるまる1匹入っていて付属の
 辛味の素と味付けタレを入れてよく混ぜて食すようだ。サリちゃんが目の前でタレ入れて掻き混ぜて
 ちょっと食べたら旨いじゃん。。。あっ辛いの後から来るね。でも美味しいね。と盛り上がってます。
 確かに旨辛い。まるまる1匹なのでネックやらボンジリも付いてて、足まである。
 お腹壊すから気を付けてね。と幾度となく注意を促すその中で「前壊したねぇ」と呑気に言いながら
 うぅ〜〜辛い!おぉ〜〜旨い!と鳥にむしゃぶりつくカネマツ夫妻。すごい・・・こりゃ野獣だね。(笑)
 
 なんだかんだ言って3体キレイに食べちゃった。。。っけ?すごいことしか覚えてないや。
 でもちゃんとしたローカルアラックがズンズンとすすんで酔いも回って来て口の滑りも良くなっていき
 最後の夜も平穏に更けて行くのでありました。でも10時にはネムネム。
 
 いよいよ最終章へ!

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朝靄のかかったサリは好きな景色となった 朝はこんな感じで御飯食べてました シークレットベイはこんな感じになってます ピクチャー行きのボート。すでにフードかぶって変でしょ?
ブレブレだけど、例の辛旨いアヤムかご 夜はこんな感じになってました